編入体験記 【2022年 大阪府立大学 電気電子系学類 情報工学課程】

大学受験が終わったので、自分が受験するときにみたいなと感じた体験記を書いておこうと思います。

大阪府立大学は合格をもらいました。

自己紹介

明石工業高等専門学校

電気情報工学

席次:7位くらい

TOEIC:700(内reading340)

他併願校:筑波大学東京都立大学

受験に至った経緯

自分の個人的な理由ではなく損得の話だと、大阪府立大学は他の大学よりも時期が早いため、忙しくなったり他の学校の受験への影響がすくないかなと思ってうけました。その他、試験科目が数学と専門科目のみのため、比較的勉強がしやすいことも理由でした。

当日

当日は神戸にある自宅から出発したのでかなり早く家を出ないといけませんでした。府立の集合時間はだいたい9時くらいなのですが、一時間前辺りからちらほら集まり始めていました(私は一時間前に行きましたが早すぎたと感じたのでもう少しゆっくりでもいいかもしれません)。

服装は面接もあるのでほとんどの人がスーツでした。

府立大学は専門科目、数学、英語(今年はTOEICを受けれなかった人への救済処置か、当日のIPテストがありました)、面接と、長時間拘束されたのでかなり疲れて帰りました。

科目別の対策と当日の感想

専門科目(論理回路

論理回路ここ三年は、3問構成で

  • 論理式の圧縮
  • 入力と出力(01の)が与えられ、それをもとに真理値表、最小積和形で表現する
  • 入力と出力(01の)が与えられ、それをもとに状態遷移表を書き、それをもとにJK(D,T)フリップフロップを用いて回路を最小積和形で表現する

といった感じです。カルノー図はどの問でも書かされます。論理圧縮もどの問題でも必須となります。

難易度としてはものすごく発展的というわけではなく、範囲も狭いなと感じたので教材などは使わずに過去問で勉強するだけにしました。学校の授業でこのあたりを扱っていない場合はなにか買ったほうがいいかもしれません。

学校の授業で使用していた教材を載せておきます。府立の対策には問題ない難易度だと思います。

www.morikita.co.jp

論理回路はかなり解けました。例年ややこしいだけでケアレスミスがなければ満点を狙える科目だと思うので、見直しの時間を用意してミスのないようにしたいところです。

専門科目(アルゴリズム

二年分過去問を持っていたのですが、山を張っていたのがはずれてかなり焦りました。

二年分(2020年、2021年)は

  • 木や、探索に関する問題(二分探索やハッシュ法、AVL木など)
  • その場で考えるアルゴリズムの問題

という構成でした。一問目は知識問題といった感じで、知っていれば解けるといった問題です。二分探索とハッシュ法に山を張って勉強していました。二問目は勉強のやりようがないかなと思って特に何も対策していませんでした。

今年は

の二問構成で、ヒープとハノイの塔は何も対策していなかったので、学校の授業を必死に思い出して解答をつくりました。結果的に勉強せず挑んだような形になってしまい、自信のない解答用紙になってしまいました。

ただ学校の授業で扱わなかった問題はでなかったので、ちゃんと広く対策しなかったところがわるかったな...といった感じです。

アルゴリズムは特にこれと言って教材を使って勉強していませんが、学校の授業でアルゴリズムがなかったとかであれば、この本なんかはおすすめです。有名で基礎的なものはカバーしてるんじゃないかなと思います。

www.sbcr.jp

数学

数学は、他の大学への勉強も兼ねて次の教材を使用していました。

まず大学編入のための数学問題集に取り掛かり、その後過去問特訓、その後基礎の確認に徹底研究といった順で触りました。

徹底研究と大学編入のための数学問題集はどちらも解答がすごく丁寧なのでこれまでの授業なんにも覚えてないといったひとでも比較的読みやすいかなと思います(私はそんな感じでした)。

過去問特訓はあるていど問題の解き方が頭に入ってる人向けなように感じるので、自信のない人は一冊別のものをこなしてからするといいかもしれません。

応用数学複素解析など)の範囲以外は、数学の勉強方法は他の大学と同じになるので、別の記事でまとめて書こうと思います。また書いたら更新します。

 

応用数学の範囲は、授業をほとんど聞いていなかったためいちから勉強し直しました。

教材は、学校の授業で使用していたものをつかって先に勉強してから、前述の三冊で練習しました。

 

 今年度の問題は、前年までと比べて難化していたように感じました。

  • 行列の固有値、固有空間を求める問題、証明問題
  • 基本的な微分方程式
  • 複素空間の一次変換、留数定理を用いての積分 

の3問構成で、一番の最後の証明問題が解けなかったことと、三番がおそらく全滅しているのでなかなか厳しいかなとおもっていました。しっくりは解けなかったものの、解答用紙は解けるところまで書いたので、部分点はそれなりに入ったんじゃないかなと思います。

英語(TOEIC

TOEICは他の大学でも使うのでリスニングもリィーディングもどちらも勉強していましたが、府立はリーディングの点だけで評価を行うので、府立が本命という方はリィーディングに力をいれて勉強すればいいかなと思います。

勉強方法としては、金のフレーズをひたすら覚えて、公式問題集でひたすら演習問題をとく、といった感じです。

その他、東進がだしている「TOEIC L&R テスト レベル別問題集」もおすすめです。一日分が決められていて、気軽にさくっとやりたい、とかであれば向いていると思います。

面接

面接はとくに練習などはせず、直前にちょっと考えるくらいのことしかしていません。特に圧迫面接であったりといったことはなく、優しい雰囲気だったのであまり構えて行く必要もなかったかなと感じました。

ただ今年はコロナの関係だと思うのですが面接官が現場に一人いて、他数名の面接官がzoomで画面上にいるといった形でした。基本的に画面に写っている面接官は聞いているだけで、室内にいる面接官と一対一で会話するような雰囲気でした。

内容としては、 

  • 志望動機
  • 研究内容
  • 大学に入ってから頑張りたいこと
  • 今回の試験のために学校の授業に加えて個人的に学習したことは何かあったか
  • 午前中のテスト(専門科目)の出来はどうだったか

といった感じです。一緒に行ったクラスメイトとは聞かれたことが多少違うかったので、事前に送った成績やTOEICのスコア、また午前の科目の採点結果で質問を変えているかもしれません。時間は10分ほどでした。

全体の手応え

論理回路:10割

アルゴリズム:5割(部分点が全然なかったら3割くらいかもです)

数学:7割(これも部分点があまりなければ5割くらいです)

まとめ

府立大学は他の大学(国公立等)と比べ、比較的難易度の低い問題が多く、しっかりと学習するとなんとかなるんじゃないかなと思います。

府立に限ったことではありませんが、TOEICは早めに良い点を取っておいたほうがいいと思います(n番煎じですね...)。TOEICで高い点を取っておくと、数学などで忙しくなる時期にやることが減って気が楽になるかなと思います。

真面目に勉強をし始めたのは3月くらいからでした。府立は6月の頭にあるので、三ヶ月位しか勉強できていません。アドバイスをするとすると、1月あたりからできればいいかなと思います。あまり早すぎても燃え尽きてしまうので...。

私は学校の授業は定期試験のたびにちゃんと学習していたので、勉強についても思い出す作業をひたすらして、そのあと応用問題を練習して、といった感じでしたが、学校の授業をあまり真面目にやっていないとかであればもっと早いほうがいいと思います。受験時に白紙の解答用紙をだしている人とかもいたので、記事を読んでくれたこれから受験する人たちにはそうなってほしくないな、と思います。不安であれば勉強は早めに...!

 過去問等ほしい方がいれば、2020〜2022は手元にありますので、私のツイッターまで連絡していただければ、渡せるかもです(今はありますが、数年後とかだとないかもしれません)。その他、あまりやくにはたてないかもですが質問とかもあれば聞いてください。